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親友が襲われまして・・・・
第5章 レイプ被害者
遙は3日だけ学校を休む。

風邪と言え、心配されない範囲。


3日たてば週末だ。気分が良ければ出掛けるのも手だろう。

遙の母にも伝えている。
彼女も少し動揺していたが、もともとおっとりとしていたので、すぐに承認を得た。






遙が居ない学校は灰色。
当然だれも美恵に近づかないし、悪口と笑い声しか聞こえない。

遙の悪口も聞こえてくる。




結局、そうなんだ。
遙と仲良くしたい奴等はみんな、彼女と『友達』という証が欲しいだけ。
上っ面だけ。
誰も遙の心を知ろうとしない。




授業も退屈。退屈。退屈。
内容も質問も答えも、全部。
これが高3年の問題?笑わせないで。
簡単すぎてつまらない。
こんなの教えるなら、他にもっと・・・・・・・





教科書も開かず、ぼーっと空を眺めていた美恵は考える。



もっと・・・・・・?

『大切な人の守り方を。』


雲が漂っていた。
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