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親友が襲われまして・・・・
第6章 弱点
豊は自分の唇を美恵の唇に静かに重ねた。


風が二人の間を通り抜け、彼女のマスクを運んでいった。



「んぅ………」


美恵の後ろに回された腕が彼女の動きを封じる。


美恵は動くが、豊は彼女を逃がさない。


「んっ………!やめろっ…………」



豊には勿論、やめる気などないようで、片手で彼女のスカートを捲りあげる。



完全に美恵は油断していた。
一瞬の気の迷いだった。




生温かい舌が、彼女の口のなかに絡み付く。




美恵は膝を彼の腹にいれようとするも、足がガクガクして安定しない。

そんな様子を彼はにやにやしながら見ていた。




ついに彼女は後ろに倒れそうになり、彼の腕に支えられる。



「お前と別れた後、接吻に磨きをかけたよ」


「・・・・BLか」


小さく呟くも、その声は豊に届いていなかった。
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