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親友が襲われまして・・・・
第7章 犠牲
「美恵は・・・・ハンバーグが好きだったっけ」


「あっ、もしもし?・・・・うん。ちょっと泊めて貰ってるだけだから心配しないで。あと3日したら帰るよ」


「わ、美恵の服、ジャージしかない・・・・・週末買い物に行こうかな」


「ん?何これ・・・・」


紙袋に手を伸ばした瞬間、鍵が開く音がした。

びくっと体が揺れる。

「美恵・・・?」

きっとそうだ。もう暗いし。

ドアがゆっくりと開く音が響く。


美恵だ。帰ってきたんだ。

でも・・・・そうじゃなかったら?


足音が聞こえる。


あの男が、あの男たちが、、アノ男、、、あ・・・ノ・・・・

ギシギシと揺れる体と、垂れ出る血。
縛られた手足と激痛・・・・
全てがフラッシュバックする。


「あ・・・あ・・・・」

ついに、遙の部屋へ足音が近づいてきた。


体は小刻みに震える。
「神様・・・神様・・・」と唱え、涙を流す。

部屋のドアはゆっくりと開いていき、華奢な体が目に映った。

歯はガチガチと音をたてていたが、その姿を見たとき、緊張はほぐれた。


「おか・・・・えり」

「遙・・・・?何かあったの!?誰に・・・・・」

「な、何でもないよ!ほら、夕食食べて」


遙はお得意の笑顔を美恵に向けた。
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