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親友が襲われまして・・・・
第7章 犠牲
屈んで私の顔を覗き、綺麗な顔を私に近づけた。
美恵の顔を近くで見たとき、口から安堵のため息が漏れた。
いつもの見慣れた彼女の顔。
ぶっきらぼうで、乱暴で・・・・でもとっても優しい彼女の顔。
私が泣いたら、いつも助けてくれる。
彼女が男子だったら、恋の対象だっただろう。
もっとも、女子だからこそ、私は彼女と友達になれたのだが。
「台所借りて、勝手にハンバーグ作ったの。食べよ?」
開けられたドアから美味しそうな匂いがたれこんでくる。
もう大丈夫。さっさと立って、私も夕食を・・・・。
しかし、腰に力が入らず、立ち上がることが出来ない。
「あれ?おかしいな・・・・・」
「ほら」
私に差し出された手。
温かな、柔らかい手。
手を重ね、何とか立ち上がれた。
そのまま台所へ。
明るいそこに出て初めて、彼女の片手に握られているものに目がいった。
「それ・・・・何?」
美恵の手には2つの袋。
書店の袋、それと・・・・
「あ、何でもない」
彼女はさりげなく後ろに手を下げた。
美恵の顔を近くで見たとき、口から安堵のため息が漏れた。
いつもの見慣れた彼女の顔。
ぶっきらぼうで、乱暴で・・・・でもとっても優しい彼女の顔。
私が泣いたら、いつも助けてくれる。
彼女が男子だったら、恋の対象だっただろう。
もっとも、女子だからこそ、私は彼女と友達になれたのだが。
「台所借りて、勝手にハンバーグ作ったの。食べよ?」
開けられたドアから美味しそうな匂いがたれこんでくる。
もう大丈夫。さっさと立って、私も夕食を・・・・。
しかし、腰に力が入らず、立ち上がることが出来ない。
「あれ?おかしいな・・・・・」
「ほら」
私に差し出された手。
温かな、柔らかい手。
手を重ね、何とか立ち上がれた。
そのまま台所へ。
明るいそこに出て初めて、彼女の片手に握られているものに目がいった。
「それ・・・・何?」
美恵の手には2つの袋。
書店の袋、それと・・・・
「あ、何でもない」
彼女はさりげなく後ろに手を下げた。