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親友が襲われまして・・・・
第7章 犠牲
結局、私は美恵に謝れなかった。


眠れないまま、ソファーの上で毛布を被って、彼女の足音だけを聞いていた。



「いってきます」と呟いた彼女の声に応えることも出来なかった。



最低だ、私。自分のことだけを考えてた。


もぞもぞと毛布から出ると時計は午前10時を指している。





いくら後悔しても、少し沸き上がるのは嫉妬。

『あの子はどうして』

『私だけどうして』

『何で』

『美恵が私を裏切ったの?』


拒んでいるのに、歩き出した足は止まらない。


彼女の部屋へ。彼女の心の奥へ。



タンスやクローゼット、机の中・・・・何か、何か無いかと探す。


しかし、何もない。机の中は空っぽで、本当に何もない。


それを見て、正気を取り戻して、急いで片付ける。


「私・・・・何やってるんだろ・・・・・」


袖を涙で濡らしながら、服を綺麗に整頓する。









ポトン・・・・・・・・・・。


服の隙間から落ちてきたのは、封筒。


これだ、これ。

この封筒。


震える手でそれを拾った。
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