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親友が襲われまして・・・・
第7章 犠牲
・・・・・傷つけてしまったのか。


ごめん、ごめん。

ごめん。遙。私は弱かった。
自分は強いと思い込んでいたんだ。


ごめん・・・・・。





「おい!相川!!!起きろ!」

「・・・・・」

「またお前は呑気に寝て・・・・この問題を答えろ!!」


無駄に声がうるさい教師と、嘲笑するクラスメイト。


いつものとおりだ。

溜め息をついて、淡々と答える。
この教師はしつこく、あと数問問題を出してきたが、呆れるほど簡単だったので答えてまた寝た。


「何であんなやつが・・・・・」

という呟きも聞こえたが、相手にしない。

相手にしないに限る。


大学受験だかで全員がピリピリしているのは、2年の末からわかっていたが、嫉妬されても困る。






全部、遙のおかげ。

守りたいと、いつからか思っていた。

ずっと喧嘩して、恐れられるようになって、強くなったと思ってた。





不意に薄目を開けて、窓の外を眺める。

数日前と同じ景色。





遙・・・・・・・。
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