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親友が襲われまして・・・・
第7章 犠牲
昼休みは中庭に行ってみた。
屋上はあいつが居るかも知れないから。
美恵は、人気のない中庭の小さな椅子に腰掛け、小さな花壇を見て、ぼーっとしていた。
すると突然、明るい好青年の声。
「相川、やあ!奇遇だね」
拓也だった。
「前言ってたこと、考えてくれた?」
近づいてきた爽やかさ100%の笑顔を美恵は陰険さ100%の真顔で返す。
「今日も休みみたいだし・・・・あぁ、そういえば伊修院も休みみたいだよ」
「・・・・・」
「知らなかったんだね。邪魔者もいないし、今日は放課後、生徒指導室にでも来てもらおうかな?」
にこにこと笑う拓也を睨み付け、美恵は来た道を戻り始めた。
「どこいくの?」
「帰る。教室に」
前の調子なら、絶対に美恵を逃がさなかっただろうが、今日の彼は深追いもせずに彼女を見送っていた。
誰かに見られる恐れと、生徒会長の立場を重ねたのだ。
教室に戻ると机の上には見慣れぬ白い紙が置かれていた。
屋上はあいつが居るかも知れないから。
美恵は、人気のない中庭の小さな椅子に腰掛け、小さな花壇を見て、ぼーっとしていた。
すると突然、明るい好青年の声。
「相川、やあ!奇遇だね」
拓也だった。
「前言ってたこと、考えてくれた?」
近づいてきた爽やかさ100%の笑顔を美恵は陰険さ100%の真顔で返す。
「今日も休みみたいだし・・・・あぁ、そういえば伊修院も休みみたいだよ」
「・・・・・」
「知らなかったんだね。邪魔者もいないし、今日は放課後、生徒指導室にでも来てもらおうかな?」
にこにこと笑う拓也を睨み付け、美恵は来た道を戻り始めた。
「どこいくの?」
「帰る。教室に」
前の調子なら、絶対に美恵を逃がさなかっただろうが、今日の彼は深追いもせずに彼女を見送っていた。
誰かに見られる恐れと、生徒会長の立場を重ねたのだ。
教室に戻ると机の上には見慣れぬ白い紙が置かれていた。