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第7章 犠牲

時間はあっという間に過ぎる。
発情狂もいない、何もない、平和な一日。
ただし、本当に彼女は最近はついていない。



家に帰る前の人気のないわき道。
ゴミの腐った腐臭漂うこの場所で、クラスの男共に囲まれている。



これが今、美恵の現状だった。


つけられていることは学校からわかっていたので、わざとこの道を選んだが
………まさか仇になるとは。

おそらく、美恵に負けた奴等が協力しているのだろう。
違う学校の制服も見える。


男たちは皆、にやけながらじりじりと彼女に迫っていく。



体が大きな奴等も混じっているが、まあ大丈夫だろう。


大きく脚を振り上げて、彼女は焦る様子もなく喧嘩を始めた。








すぐ終わるはずだった。




しかし・・・・・


「！？あっ・・・・・・・」


首の後ろに感じた衝撃は、彼女の意識を吹き飛ばせた。