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親友が襲われまして・・・・
第8章 何色の日々
「お前も焼きが回ったものだな・・・・・こんな雑魚に」

「それさっき思ったからいい。・・・・・・何すればいい?」


上目使いのまま、美恵は豊に聞く。

その表情に女慣れした豊でさぇ、顔の体温があがった。


しかし、何もないように美恵に聞き返す。


「何とはなんだ?」

目線を合わせるように、彼は彼女に顔を近づけた。

「・・・何かしなきゃならないんだろ。てめぇのことだし」


溜め息混じりに美恵は言う。

そう、いつもならこの縛られている状況で、何か見返りを求めてくるのがこの男だ。

少なくとも美恵はそう思っていた。



豊はそんな心情を読み取ったのか、にやりと笑い、彼女にからかうような口をきいた。


「随分積極的なんだな、今日は」

「・・・・」

「残念だが、俺は今日そのつもりはないよ。・・・が、この週末に少し付き合ってもらいたい」

「付き合う・・・・?」



豊はまた笑顔を見せる。



「ちょっとしたショッピングさ。お洒落してこいよ?」
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