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【SS企画】みんななかよし
第11章 【SS企画】朱羽と木島が、陽菜の前でディープキスをする
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『はい、ミッションすべて完了。お疲れさん』
佐伯さんのそのひと言で、俺達はうわあと歓声に沸き立ち、皆で手をパチンパチンと叩いて鳴らした。
理不尽なことばかりさせられてきたこのミッションさえ終われば、後は陽菜と副賞が残るのみ。
「朱羽さん、朱羽さん。大丈夫でしたか、なにか飲み物持ってきますか!?」
モモが、部屋の中に走ってやってくる。
「朱羽さんごめんなさい、手出しをしたら朱羽さんの恋人に浮気をさせると、作者に脅されて……」
「いやいや、それはありがとう。うん、俺を助けにきて貰うより、陽菜の浮気を食い止めてくれた方が俺は嬉しい」
「朱羽、あたし浮気なんて……」
俺はくわっと目をつり上げて陽菜に言う。
「王道王道言っていながら、ここまで俺達苦しめさせた作者なんだぞ!? ただの浮気で俺がお仕置きをすれば許されるようなわけないだろ!?」
「そ、そうかな……」
「そうです」
モモも加勢した。
「あの作者にかかっては、王道という名前でいろいろなことを俺達にやらせます。あのひとにとって、モラルもなにもあったものじゃありません」
「モモの言うとおり!」
「ダブルキラーン……」
陽菜が俺とモモを見て、不思議な言葉を吐いた。
「さあ、陽菜、モモ。上に上がって皆のところに行こうか」
「そうだね、あ……木島くんはもう上に行ってしまったんだ。ちょっと声かけてくれればいいのに」