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【SS企画】みんななかよし
第12章 【SS企画】副賞 聖なる夜に口づけを。
「陽菜、陽菜」
「朱羽っ、やあああっ、それやあああっ」
聖なる夜に、互いの名前を呼び合える幸せを、ありがとう。
愛おしいひとをくれて、ありがとう。
すべての人達に言いたい。
朱羽が好き。
朱羽を愛し愛され、あたしは幸せです。
それでも満足しないのは、あたしの中の朱羽への想い。
どこを繋げても満たされぬ恋心。
朱羽を愛する心に、終着はない。
「陽菜、イキそう? ねぇ、キスして一緒に行こ?」
「うん。朱羽……っ、んぅぅぅっ」
果てる前にもっと恋しくなり、
「「ああああ――っ」」
果てればさらに愛が深まる。
愛というものは際限がないけれど。
「陽菜。次はもっと甘くしていい?」
「え?」
果てたあと、朱羽はナツがくれた贈り物を見た。
お菓子を。
そしてケーキを持ってきて、裸にしたあたしの身体につける。
「ちょ、せっかくのケーキっ!!」
息も絶え絶えにそう言うと、朱羽も裸になりながら言った。
「余すところなく、俺が食べてあげる。あなたも食べたい?」
そして朱羽はケーキにあたしの手を誘導する。
食べたいのなら、朱羽につけて食べろということなのだろう。