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第8章 幕間　2　【4位～1位】

Ｑ結城睦月くんのお友達は……!!


結城「俺の友達？　誰だろう、同僚かな。誰……って!!」

月代「よぉっ、なんだよ腰引けてるぞ？」

結城「……っ、元気になったのか!?」

月代「ははは。そりゃあむっちゃんのために元気にならないと」

結城「むっちゃん言うなって!!」

月代「おちおち寝てられんだろう。大事なむっちゃんが頑張っているのに」

結城「待てよ？　俺が社長になる理由はなくなるんじゃ……」

月代「なにを言ってるんだ、むっちゃんは。むっちゃんは幼稚園児だろ？」

結城「え……」

ひな「ゆーきくん、あーそぼ」

結城「え？　チビ鹿沼？」

しゅう「ひーちゃん、僕と遊ぼ」

結城「え？　眼鏡が大きいチビ香月？　(って俺も、水色のブラウスに黄色い帽子、黄色いカバン？)」

ひな「しゅーくん、よっつも下なのに、なんでひなとゆーきくんと同じよーちえんにいるの？」

しゅう「うっ……、ひーちゃんとゆーきくんが行くなら、僕も……」

ゆーき「あっち行けよ、おまえはよーちえんにまだ行ってないだろ。ついてくんな。行こっ、ひな(え、俺？)」

しゅう「ぐすっ、ぐす……(蹲り、両手を目に当て泣き出した)」

ひな「ゆーきくん、ジャングルジムであそぼ」

ゆーき「そうだな」

しゅう「僕はいっつもふたりの背中を見ているだけ。僕だってひーちゃんと遊びたいのに」

ひな「きゃあああ」

ゆーき「あぶね」

ひな「助けてくれてありがとう」

ゆーき「どーいたしまして」

しゅう「僕だって、ひーちゃんたすけてあげたいのに……。どうして僕は、よーちえんにいけないんだろう。どうしてお母さん、早くに産んでくれなかったの？　ぐすっぐすっ」

ゆーき「ほら」

しゅう「え？」

ゆーき「おれの手をぱちんとしてくれたら、一緒に遊んであげる」

ひな「あたしもね、ゆーきくんの手にぱちんとしたの。だからしゅーくんも」

しゅう「う、うん(ぱちん！)」

ゆーき「よし、今から友達だぞ、おれたち。よろしくな、こーづき！」

ひな「よろしくね、しゅーくん」

しゅう「よろしく、ゆーきくん、ひーちゃん♡」




朱羽「……って、夢を見たんですが」

結城「奇遇だな、俺もそうだったんだ(親父はまだ病室にいるし)。なあ、香月。幼稚園の名前は……」

朱羽＆結城「「『しーくれっとむーん幼稚園！』」」