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【SS企画】みんななかよし
第9章 【SS企画】③サクとイタ公がH話をする
 

『サクくんは、じゃあまだ童貞だから、女の身体ってお触りしたことないんだ?』

 どきっ。

 姫様、そこであからさまにびくっとするなって。

『おや~? そうでもなさそう、かなぁ?』

 にやにやして窓に張り付いて俺を見る、インマシズル。

 ……瘴気を放っている。

 ここはイタ公の聖なる気で……。

「ふうっ。煎茶は美味い」

「イタ公、そんなちっちゃい茶碗で茶を啜ってるなよ! 大体どこから茶持ってきた!」

「あそこなのだ」

 イタ公が小さな顔を向けた先は、後ろの壁の前の机。

 そこに『ご自由にお飲み下さい』と張り紙が書かれてある。

 なんだか丸みを帯びたツヤツヤ光る白いものが置いてあり、上にはくちばしみてぇのがついている。その横には茶碗。さらにその隣は、イタ公用の小さな茶碗。

「どうやって、茶を飲むんだ?」

「ああ、あやつの頭をぽんと叩けばよい。あやつは"ぼけ"てるから、頭を叩いて"つっこみ"をすると、くちばしから茶を漏らす、不思議な生き物みたいだぞ」

 怖ぇ!

 この世界、なんだか怖ぇ!

 そこまでして茶を飲まねぇといけねぇのかよ。

 もしあいつが怒って反撃してきたら、どうするんだ?


『サークーくーん?』

 インマシズル、誤魔化しはきかねぇのか!


『サクくんは、童貞なじゃなかったの?』


 ……さすがは卑猥魔王兄弟のの奴隷。

 普通の婦女子のような、恥じらいというものがない。


 しかも窓の奥!

 にやにやとこちらを見ている男達は、皆経験者か?

 俺はイタチどころか、あいつら全員に負けたのか!?

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