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【SS企画】みんななかよし
第9章 【SS企画】③サクとイタ公がH話をする
 

「ま、そうだな。お前がしたら、本気に卑猥な動物になるぞ」

「我は聖なる神獣ぞ! だが小僧は、どちらかといえば、自慰をするというよりも、鍛錬に逃げるな。鍛錬が自慰のようなものだ」


『いっつも目覚めた時にしているサクの鍛錬って、えっちなことだったのね』

『そんなにユウナちゃんの前で鍛錬してるの!? うーん、童貞のくせにまったくの無知というわけでもないんだね。モモちゃんも童貞なのに、玩具責めしているわけでしょ?』

「余計なお世話だっ!」

『サクくん、耳年増みたいな童貞だね』

 我はシズルと小僧を交互に見て言った。

「シズル。なにをもって童貞というのだ?」

『いやーん、そんなことを聞くの!? 童貞じゃないって言ったら、結合していないということじゃない?』

「結合とは」

『それを聞く!? 凹に凸を……きゃあああ!』

「ふむ。ならば小僧は童貞ではないな」

『なんですと!?』

 シズルを始め、窓の奥の奴らが魔物化して、窓に張り付いた。

「こう見えても我の武神将は、結合に至らずともおなごを啼かせる技術は身につけており、術をかけながら結合して、相手を失神するまでに果てさせながら、己は中で果てぬだけだ」

「「「武神将すっげー」」」

 男達が騒ぐ。

 我の武神将は凄いのだ。

 なぜかと尋ねれば、我が選んだから凄いのだ。

「そ、そんなこと言わなくてもいいから!」

 焦る小僧を我は宥める。

「ふふ、照れずともよかろう。小僧がいじめれば、姫も悦んでいたではないか。おねだりするほど」

「イタ公! ち、違うぞ、皆! ち、治療だ!」

『だったら、サクくんはイカないの!? 僕なんかしーちゃんに触られただけで、ウルトラマンにバイバイ出来なくなるのに!』

 ウルトラマンとはなんぞ?

 またあとで聞かねばの。

 我は成長する神獣なのだ。
 

『余裕があるってことだな』

 あのメガネはモモだ。

『……サク。この裏切り者』

 メガネがキランと光ったぞ?

「こ、こっちだって命かけてるんだぞ!? そんな睦み合いってあるか!?」

 小僧が焦っている。

 我が助けなくては!


「そうだ。小僧は命がけの睦み合いで果てられぬのだ。だから残念にも残滓止まりなのだ」

「イタ公、いいから! 恥ずかしいから黙れ!」
 
 
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