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【SS企画】みんななかよし
第9章 【SS企画】③サクとイタ公がH話をする
『サクくんは勃たないの?』
『ナツ、そういうことは聞いたら駄目だ』
『そこのアホタレ。俺様を見るな。俺様は克服した!』
『勃たないことがあったんですか、ハルさん』
『へぇ、凄く立派なものお持ちのように思えるっすが』
『俺様の息子も帝王級だ』
『……ふっ』
『……なぜそこで笑う、香月』
『いえ。……ふっ』
『だからなにゆえに!』
『いえ……年には勝てませんね』
『GORAAAAAA!』
『まずいわ、ハル兄がキングコング化しちゃう。皆、止めて!!』
「……やれやれ。男とは、困ったものだ」
我は肩を竦めて茶を飲む。
『そっか、サクくん、僕と同い年なのに勃たなくなっちゃってるんだ。ひとごとじゃないよ、サクラ』
『筋肉が重いから、重力に逆らえないのか?』
『え!? 筋肉がありすぎると勃たなくなっちまうの!? じゃあ俺も!?』
『結城、傷口を抉るな、俺様は勃つ! 木島はどうだ!』
『どうもなにも、使う時がないっす……』」
『どんまいです、木島さん。それだけが人生ではありませんから』
『ありがとう、モモくん……』
「おい、お前ら! ひとを勃たないときめつけやがって! 俺は健康な十九歳だぞ!? 不都合なく元気だ! ちょっと聞いてるのか!?」
あちち。
油断して茶を啜ると我の舌が熱くなる。
だけど、ふー。いい茶だ♡
ぴりぴりぴり。
その時、音がして我の耳がぴくぴく動いた。
「なんぞや?」
シズルの声が聞こえた。
『あまりえっちのお話をしたがらないシャイなふたりに、愛の手を! やってきました、"サクちゃんとイタちゃんに聞いちゃお♡"コーナーのお時間です。はい、拍手~』
パチパチとやる気のない拍手の音が聞こえてくる。
「……俺、嫌な気しかしねーんだけれど」
「なんぞ? 我に聞きたいこととはなんぞ?」
「お前ノリノリかよ……」
我の武神将がため息をついた。
我を知ろうとしてくれる民がいるのは、嬉しいのだ♡
我と仲良くするぞ?
もふもふするぞ♡