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二人の密会
第3章 雌犬の開眼
「そのまま口を開けてろ」
雌犬の口を目がけて小便を出した
最初は驚いていたが、全部入れられ、入らなかった分は口から溢れ出た

布団に入り、直ぐに二人共寝付けた
時計を見ると23時

玄関のドアの開く音がした
配膳係の女が部屋に入って来た。

「やっぱりきたな。8割の確率で来ると思っていたよ」

「奥様はご存知なんでしょうか?」

「貴女がマゾじゃないか、って話はした。でも、あのメモは言ってない
。言ったら面白くなくなるんでね」

「そうなんですか?」

「貴女はいくつなん? 若く見えるけど」

「25です。」
 
「淫行にはならないね」

「はい」

「名前は?」

「ユウコです」

「了解。さて、どうしようか。雌犬よく寝てるしなぁ」

「あの~」

「どうした?」

「雌犬って、呼んだり呼ばれたり、恥ずかしくないんですか?」

「俺に恥ずかしいってないよ。でも、雌犬は雌犬になる前から恥ずかしがりだったのを、少しずつ克服させてきた。だから今では平気なんじゃないか」

「私、捨てられてこの旅館で住み込みで働いてます」

「どうして捨てられたん?」

「はっきりとした理由が分からないんですが……。彼に他に好きな人ができた訳でもないし……」

「付き合ってどれくらい?」

「3年目でした」

「倦怠期って言われる時期だね」

「お二人は結婚されて何年位ですか」

「俺達はお互い家庭がある身だよ」

「W不倫って事ですか?」

「だね。引いた?」

「いいえ。人それぞれ、私が意見する立場ではないので」

「ありがとう」
二人で話してる声で、雌犬が寝返りを打って起き出した

「あれ、貴女? 何故ここにいるのよ?」

「俺が持ちかけた」

「なんでなん?」

「雌犬の為だからだ」

「意味が分からないわ」

「分からなかったら考えるな。疲れるだけだ」
雌犬はトイレに立って行った

「私、やっぱり戻ります」

「いいんだ。気にするな」
雌犬が布団に入ろうとしたので

「ここに正座しろ」
僕の前に来て、座った
首輪に鎖を繋ぎ引っ張った

「雌犬が俺に対して怒るって、自分の立場を分かってないだろ?」

「立場は理解してるけど、他の女とするのを許せる性格じゃないのよ」

「勘違いするな。この人もマゾだって言ったろ」
雌犬はユウコの顔を初めてはっきりと見た

「この人をどうするつもり?」
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