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花籠屋敷
第6章 幕引き
「しかも、客取りもロクにしないんでしょ。男が来ると逃げる癖に…知ってるわよ。あなた鬼灯姉さんが別邸から帰って来ると子犬みたいに……」水仙が意地悪い笑みを浮かべたまま石楠花の弱点を突きつける。石楠花が悔しさに右手を振り上げる…そのまま水仙の左頬を強かに平手打ちした
「てめぇ!殺してやる!」石楠花はそのまま水仙の胸倉を掴むと床に押し倒した。押し倒される水仙は床に倒された反動を使って石楠花の顔に頭突きを食らわせる。石楠花は意表を突いた一撃に目頭を押さえる。力が弛む瞬間を狙って水仙は石楠花の股下から逃げると襟を掴んで石楠花を本棚に勢い良く押し付けた
「男が怖くて付き合いもろくに出来ない女色女!女に囲まれて濡らしてんじゃねぇよ!」平手打ちを受けた水仙は怒りをますます募らせ罵倒も酷くなる。
「五月蝿え!」石楠花は本棚に身体を押し付ける水仙を蹴り剥がした。
「ヒス女…二度と、口きけなくしてやる…」石楠花が冷たい目で水仙を睨む。助走を付けようと走り始める石楠花の身体を、桔梗は慌てて抱き止めた
「石楠花、駄目だ!落ち着いて!」小さくても怒りを充満させる石楠花の力は強い…桔梗の腕を振り解こうともがく
「離せ桔梗!此奴はぜってぇ許さねぇ!」石楠花は桔梗の腕の中で何度も身体を捩った。痛む頬に片手添え嫌な笑みを浮かべる水仙。途中桔梗の懐から札が落ちる…濃紫の札を見れば水仙が苦々しい表情をした。
「そう…やっぱりアンタなの……どう?よかった?あの人の相手…んふふっ…でも私知ってるわよ…アンタ、男でしょ…女色の羊女と、男色の柳男!お似合いじゃない!」水仙の言葉に視線が一斉に桔梗を捉える…腕の中で暴れてた石楠花でさえ驚きに動きを止める…
桔梗は石楠花を離した。
「てめぇ!殺してやる!」石楠花はそのまま水仙の胸倉を掴むと床に押し倒した。押し倒される水仙は床に倒された反動を使って石楠花の顔に頭突きを食らわせる。石楠花は意表を突いた一撃に目頭を押さえる。力が弛む瞬間を狙って水仙は石楠花の股下から逃げると襟を掴んで石楠花を本棚に勢い良く押し付けた
「男が怖くて付き合いもろくに出来ない女色女!女に囲まれて濡らしてんじゃねぇよ!」平手打ちを受けた水仙は怒りをますます募らせ罵倒も酷くなる。
「五月蝿え!」石楠花は本棚に身体を押し付ける水仙を蹴り剥がした。
「ヒス女…二度と、口きけなくしてやる…」石楠花が冷たい目で水仙を睨む。助走を付けようと走り始める石楠花の身体を、桔梗は慌てて抱き止めた
「石楠花、駄目だ!落ち着いて!」小さくても怒りを充満させる石楠花の力は強い…桔梗の腕を振り解こうともがく
「離せ桔梗!此奴はぜってぇ許さねぇ!」石楠花は桔梗の腕の中で何度も身体を捩った。痛む頬に片手添え嫌な笑みを浮かべる水仙。途中桔梗の懐から札が落ちる…濃紫の札を見れば水仙が苦々しい表情をした。
「そう…やっぱりアンタなの……どう?よかった?あの人の相手…んふふっ…でも私知ってるわよ…アンタ、男でしょ…女色の羊女と、男色の柳男!お似合いじゃない!」水仙の言葉に視線が一斉に桔梗を捉える…腕の中で暴れてた石楠花でさえ驚きに動きを止める…
桔梗は石楠花を離した。