この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
花籠屋敷
第6章 幕引き
「あっ、あとルール追加!」
「まだ、何付け足すんだよ!」
笠松の同意を聞けば藤丸が片手を上げた。藤丸ルールの増加に苛立ちを見せる笠松だが、ペースは完全に藤丸のものである。
「球を打ち返す時に、願望を言う!言いながら打ち返す!」
「なんだ!そのルール!」
藤丸が得意げにルールを話せば、笠松は噛み付くようにツッコミをいれた。
「いや、願望とか目標とか悶々と考えているより、口に出しちまった方が良いってこの前聞いてよ。また練習やら座会議やらでヘトヘトになる前に景気づけでもと思ったのさ」
藤丸が両手を上げて今後の空想に少しウンザリとした顔で笠松に提案を促す
「……分かった!分かった!…良くそういう下らない事を沢山思い付くなお前は」
笠松は藤丸の言葉に眉をひそめるも、溜息を一つ吐けば観念したようにラケットを振って答える。
「じゃあ、行くぞ…あー…じゃあ、初日大入!」
笠松が少し考えると、これからの希望を込めたサーブを放つ。
「初めから仕事とか、真面目か!歌舞伎座長の座!」
藤丸が軽くサーブを打ち返した。強く打ち返したボールは笠松の方へと飛んでいく
「お前こそ…今季売り上げNo.1!」
徐々に急速が上がり始める。黄球が桔梗の前へと飛び込んで来た
「あっ、あっ…石楠花と仲直り!」
いざ、自分の所に来ると願望などなかなか浮かばず慌てる。間髪入れず椿がそのボールを返した。
「女中仕事一切休み!」
椿がしたり顔でこちらに黄球を返す。桔梗は願望をフル回転で作り上げた。
「チョッ、チョコレートを沢山!」
「桔梗、願望が小さい!小さいぞ!」
後ろで藤丸が笑う。黄球は笠松の方へと飛んで行く
/72ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ