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花籠屋敷
第6章 幕引き
「芸能賞受賞!」
笠松は甘いボールにスマッシュを放つ。
「なら人間国宝!」
スマッシュの球を同じように強く打ち返す藤丸
「お前が人間国宝とか無理だろ!」
「おい、無理とか言うな!」
藤丸と笠松が言い合いをしている間に黄球は猛スピードで椿のコートへ
「幸せの花嫁!」
スマッシュの勢いに怯えず打ち返す椿。鋭い目つきで高らかに願望を宣言した
「あっ、相手は誰ですか椿さん!」
椿の宣言に茶々を入れる藤丸。逆に笠松は複雑な表情で椿を一瞥した。
黄球は勢いそのまま桔梗の所へ猛スピードで飛んでくる。桔梗は頭の中でちぐはぐする思いを口にする
「ちゃっ、ちゃんと屋敷の外へ!」
猛スピードの黄球は顔に真っ直ぐ飛んできた。桔梗はラケットを眼前に構えて顔をガードする。黄球はラケットに跳ね返され緩く相手コートへ入っていく。
野菊と喫茶店での話を思い出した。女中じゃなく、娼婦でも無くちゃんと生きたいと…
漠然としていて言葉にするのも一苦労ではあったが、桔梗の中で確かな目標の一つになった。
「九州へ旅行!」
緩いボールを椿がすかさず打ち返す。桔梗は慌ててコートに戻って来たボールを打ち返した
「えっ…あっ!」
身体が先に反応してしまい。目標を口に出来ない桔梗。口をパクパクさせながらボールを打ち返した。
黄球は綺麗に椿と笠松の隙間を抜けていったのだが、ルール違反
「よっし、自分のルールに足元すくわれたな!」
ガッツポーズをする笠松
「ごっ、ごめんなさい!」
しまったと思わず手をあわせる桔梗。後ろでプラトーンのアメリカ兵宜しく膝立ちで両手を上げて悔しがる藤丸
「また、負けたー!」
膝立ちの藤丸に勝利の笑みを浮かべる笠松
「だから、別のスポーツにしろと言ったんだ」
笠松の皮肉に爽やかな顔で負けを認めない藤丸
「ふん、今回はルールに救われたな」
「お前が言い出しっぺだぞ!」
すかさずツッコム笠松だったが、藤丸はそのままボケ倒す
「別に、うちの桔梗ちゃん、ちゃんと良いコース入れてたし、ルールが無かったら絶対入ってた!」
「子供かお前は!」


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