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×アリエナイカノジョ×
第1章 こんな一コマ
「………」
「もぉ、そんな睨まなくってもぉ。見せて減るモンじゃないのにぃ」
いつも使っている空き教室。
怒ってますよオーラを纏っているつもりなのに、紗英には効いてないらしい。
「アンタには羞恥心ってもんがないのかぁっ」
ほんわかした雰囲気の紗英に、思わず強い口調になる。
「ええっ? 流石に紗英にもあるよ? 見られたら恥ずかしいとか」
「だったら、何であんな事を平気でやるかなぁ?」
「だって、美穂ちゃんが訊くからぁ」
天然キャラの素質まであったのか。
何も悪びれた様子も無い。
「はぁ………」
脱力感が襲ってきて、溜息が洩れるのも仕方ない筈。
「溜息吐いてると幸せ逃げちゃうよ?」
「誰のせいだ? 誰のっ!?」
原因である事を自覚してない紗英に詰め寄った。
相変わらず、自己主張の激しすぎる紗英のお胸さまが、イヤでも視界に入ってくる。
「………って…アンタ………」