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×アリエナイカノジョ×
第1章 こんな一コマ
 
「ん? …あ、これ?」

 アタシの視線に気付いたらしい。

 紗英も視線を落とした。

「さっき、美穂ちゃんに引っ張られてる時に………」

 デカいお胸さまの深い谷間がこんにちはしてた。

 ぷにぷに柔らかそうな白いおっぱい。

 おまけに尖端もぷくっと浮かび上がってる。

「…何でブラウスだけなのに…ノーブラなのよ………。
 てか、何で、そんなピチピチなの着てるのよ………。
 てか、何でちびのクセに、そんなにデカパイな………」

「ふんっ!」

「イタっ」

 いきなり胸を張って、ボタン飛ばしてきた。

 額に当てるなんて、なんてコントロールの良さ。

「みーほーちゃーん?」

 更におっぱいを晒してる紗英が、低い声で睨みを利かせてきた。

「あ…いや…まぁ……つい……ね………」

 アニメ声を低くした紗英の凄みは恐くない。

 怖くないけど、それでもたじろぐ。

 禁句は思う事は有っても、口に出しちゃイケないとつくづく思わされた。
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