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×アリエナイカノジョ×
第7章 トマドイの一コマ
まさかと思いたい。
親友がそうであると思いたくない。
でも、いきなり無自覚でエロいフェロモンを撒き散らし始めた紗英を見ると、可能性は無くも無い気がする。
女には蔑まされ、男には都合の良いビッチになんてなってない事を願うしか無い。
「アンタ……。最近色んな男と寝た?」
「ぶふっ!?」
顔を赤くした紗英の口から、白濁の液体が吹き出した。
「な、なななっ。何言っちゃってんのっ!?」
「お、おい…聞いたか?」
「あの葉山さんに……あんな事………」
「ま、まさかマジじゃ………」
「さすが結城のアネゴ……」
ストレート過ぎたかもしれない。
少なくとも、みんなが居る教室で聞くべきじゃなかった。
少しだけ反省。
「そんな訳ないでしょっ」
赤い顔で声を大にして否定された。
「そ、そう………」
立ち上がった勢いに気圧された。
一応納得はしておくけど、まだ違和感は拭えなかった。