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×アリエナイカノジョ×
第7章 トマドイの一コマ
 
「…アンタ……諦めたの?」

 今度は紗英にだけ聞こえるように声を落とした。

「何を?」

 今まで担任の教師でもある父親を見掛ければ、ウットリとした表情を見せていた。

 それがアレから無くなっていた。

 他の生徒と同じ様に、一教師として見ているようだった。

「…分かんない」

 初めて紗英の表情が曇った。

 アタシは紗英じゃ無いから、紗英の心境なんて分からない。

 分からないけど、相談には乗りたかった。

 無言で食べ終わった弁当箱を片付けている紗英を見ていると、これ以上は突っ込めなかった。

「…なんか…ごめん………」

 思ってもいない言葉が口を吐いた。

 きょとんとした表情を見せる紗英に、何だか申し訳なさがいっぱいだった。

 いつの間にか食べ終わっていた弁当箱を片付ける。

「…ちょっと…行ってくるね」

 教室を出て行く紗英の後ろ姿を見られなかった。


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