この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
×アリエナイカノジョ×
第7章 トマドイの一コマ
夕暮れの中で見た光景が甦った。
結城さんには忘れろと言われたけど、忘れられる訳が無い。
まるでエロ動画でも観ていたような光景。
大きい胸を晒け出してM字に脚を開く姿。
脚の奥には、細く面積の少ない赤いショーツ。
同年代の女子でも、あんなイヤらしい下着を着けていた事実。
好意を抱いた相手の、イヤらしく艶めかしい姿。
いつもより自家発電量が増えたのは、思春期真っ盛りの男子なら仕方ない筈。
若さの前ではどうしようもない。
「ってか…たすっ…けろよっ」
正行が何か言ってるけど自業自得。
助けるつもりはサラサラない。
「って……。薄井くん…居たんだ?」
「ぐっ………」
結城さんの一言が与えるダメージが大きかった。
「とにかく…何か考えてよねっ」
「わ、分かったからっ。いい加減…脚…退けろっ」
もう、この二人はくっつけばいい。
―――――――――
―――――
――