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×アリエナイカノジョ×
第8章 ◆ Opening
「じゃあ、気を付けて帰るように」
新たな担任の言葉と同時に、ざわめき出す教室内。
「ふはぁ……終わったぁ」
授業という荒行を耐え抜いた紗英は軽く伸びをすると、直後にはグデーッと机に伏せる。
「お、おい…見たか?」
「あぁ…。やっぱ、凄ぇなぁ………」
「羨ましいったらありゃしない………」
「何を食べたらあんなになるの………」
両腕を伸ばした際に、更に強調された撓わな胸。
只でさえ、ピチピチに近い状態のブラウスが伸ばされれば、メロンの様な大きさの胸は形をくっきりと浮かびあがらせていた。
「はぁ………」
…紗英が無意識なのは分かるけどさぁ……
美穂は毎度起こるクラスメートのざわめきに溜息を洩らした。
「ほら、帰るわよっ」
「ふぁぁい………」
間延びした返事をする紗英はノソノソと荷物を手にすると、先に教室を出て行った美穂を追い掛けた。