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×アリエナイカノジョ×
第9章 ◆ Scene01
自らを奮い立たせるように言葉を吐き出す。
唇を真一文字に結び、キッと前方を見据える。
今の位置から、人一人が通れそうな扉の隙間でも中を窺うことは出来ない。
扉まで数メートルの距離。
その場で体を屈めた紗英。
「…これなら…」
あろう事か、両手と両膝を着いて、四つん這いで進み始めた。
短いスカートの裾は上がり、太腿は疎か、尻まで覗けそうな体勢で物音をたてないようにとゆっくり進む。
しかし扉まではまだ二メートル以上。
些か、早計とも取れる行動だったが、当の紗英に気にした素振りは無い。
「…このミッション…成功したら一皮剥けるかも………」
極秘任務を遂行するエージェントにでもなったかのような雰囲気を醸し出す紗英は、何故かノリノリであった。
両手と両膝を進める度に、開いたブラウスの胸元から覗く深い谷間がゆさゆさと揺れる。
最早尻が見えるのも時間の問題とも取れる、短いスカートに包まれた尻がぷりぷりと揺れる。
「…これからが本番…」