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×アリエナイカノジョ×
第11章 ◆ Scene03
「兎に角、急がないとだねっ」
「…アンタ……ホントに…信じられないわ……」
足を速めながらも、隣で笑顔を見せながら歩く紗英にジトッと視線を向ける。
「んまぁ、体育じゃ無いんだし……大丈夫だよぉ」
「まぁ、見た目的には、アタシよりアンタの方が防御力は上みたいだけどさぁ」
半袖体操着にブルマ姿の美穂。
それに対して、紗英は長袖のジャージにブルマという姿だった。
「…てか…何で上だけ? それなら、下も穿きなさいよ…」
「………ま、まぁ、動きやすいから、コレで良いのっ」
明らかに『しまった』という表情を見せながらも、素知らぬ振りで誤魔化す紗英。
「…何か…ジャージの裾からチラッとだけブルマが見えてるって……イヤらしさが増してるわよ」
そう言って紗英を見る美穂も又、白い体操着の裾からチラッと紺色のブルマを見せて、大差が無い事に気付いていなかった。
「あ、来た来た」
他愛ない遣り取りを続けていた二人を、待ちかねたような言葉が掛けられた。