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×アリエナイカノジョ×
第11章 ◆ Scene03
 
 折り曲げて立てていた膝を下ろし、ペタッと床に着けて座り直す。

 所謂、女の子座りになった紗英は眉根を寄せていた。

「只でさえ暑いのにぃ…もお………」

 暑さに唇を尖らせて、徐にジャージのファスナーを抓んだ。

「ははっ。ホントに、暑い…よ…ね………」

 紗英の隣で体育座りの儘で苦笑を浮かべた影人。

 何気なく顔を紗英の方へと向けた瞬間、表情が固まった。

「熱中症になったらどうするんだろぉ………」

 季節的には心配ないと突っ込めなかった影人。

 紗英の白魚の様な指先がファスナーを下げていく。

 開けていくジャージ。

 その下からは、発育の良すぎるメロンのような大きさの胸が柔肉を覗かせていた。

「あ、あわわわっ。は、葉山…さんっ!?」

 突然胸を晒け出されれば、動揺するのも仕方がない。

 乳首や乳輪までは露出されていなくても、既に深い谷間を形成する柔肉の大半は顔を覗かせていたのだった。
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