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×アリエナイカノジョ×
第11章 ◆ Scene03
間が抜けた声が口から飛び出したと思えば、景色が目まぐるしく移り変わる。
体のあちこちに衝撃が伝わる。
「うひゃぁぁぁっ!」
小さな口から悲鳴をあげながらゴロゴロと階段を転がる紗英の小さな体。
階段を落ちきったピンポン球がポーンと弾むのに続いて、紗英の体がコロコロッと階段から吐き出された。
「むきゅうぅぅぅ………」
余りの高速回転に、階段から数メートル離れた床の上で大の字に目を回して伸びる。
「あらぁ、大丈夫ぅ?」
そんな紗英の頭元から、心配する声が降り注いだ。
「うぅ…ん…」
クラクラしながらも、瞼を開けた紗英の視界に飛び込んできた光景。
…アソコに…パンツ…食い込んでる……
スカートの中がバッチリ見えていた。
そんな紗英の視線など気にしていない様子の女子。
小麦色の脚を折り曲げて、紗英の顔元に屈むと顔を寄せた。
…うわ…化粧臭い………
思わず眉を寄せたくなるが、心配する声を掛けられた以上、露骨に表情を変える事も出来なかった。
「だ、大丈夫…ですぅ…」