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×アリエナイカノジョ×
第11章 ◆ Scene03
 
 雛壇状に長机と椅子が並ぶ教室。

 一見して、二人以外の姿は無かった。

 そして、誰もこの教室を訪れる気配も無い。


…み、美穂ちゃんの…為……だもんね………


「わ、分かり…ました………」

 伏し目がちに唇をキュッと引き締める。

 そんな紗英を教卓の上から、ニヤけた表情で見詰める男子。

 その心中は心を弾ませていた。

「じゃあ、早速…さあ………」

 男子の言葉にビクッと体を震わせる紗英。

 しかし、その手はゆっくりと動いていった。

「は、はい………」

 紗英の赤くなっていた顔が、更に熱くなっていく。

 鼓動もドクンッドクンッと速まる一方。

 紗英の指先がジャージのファスナーをゆっくりと下ろす。

 徐々に露わになっていく深い谷間。

 ジャージの厚い生地の下から姿を現す、柔らかそうで張りのある爆乳に、男子の視線は釘付けだった。

「まさか………。あのサエちゃんが…こんな事……やってるとはね」
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