この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
×アリエナイカノジョ×
第12章 ◆ Scene04
 
「…正行…」

 暖かく大きな掌の感触に俯いた顔を上げる美穂。

 ふと見下ろしてきた正行と視線が合えば、ほんのりと頬を染める。

「大丈夫っ。お前の攻撃程度じゃ俺はやられやしねぇよ」

 白い歯を見せながら返答のしにくい言葉を吐き出す正行に、美穂に複雑な表情が浮かぶ。

「ふんっ、何よっ」

 しかし、そんな二人の遣り取りも、女子にしてみれば気にくわない物だった。

 短いスカートを払いながら、立ち上がると鋭い視線を美穂に向ける。

「良い気になってるのも今のうちなんだからねっ」

「はぁっ!?」

「周りからちやほやされて、暢気に居られるのも今日までなんだからっ」

「え、えっと…」

 良い気になっているつもりもなければ、ちやほやされてる実感もない。

 女子の言葉の意図を把握できない美穂は戸惑うしかなかった。

「そのうち、アンタを孤立させてやるんだからっ」

「そ、そうですか…」

 単なる妬みと僻みで美穂に絡んでいた女子の言葉に、一歩退いた美保は思わず丁寧な口調になっていた。
/271ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ