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×アリエナイカノジョ×
第2章 この一コマ
ドキドキと鼓動が速まる。
「だから、次はぁ………」
「はいはい、分かった分かった」
葉山さんと結城さんコンビである事は間違いなかった。
アニメ声なんて葉山さん以外に思い当たらない。
「おいおい、お前………」
「うっさい」
いつの間にか正行を押し退けて、ベストポジションに陣取っていた。
葉山さんのスカートは短いと皆が認識していた。
それなりに短くしている結城さんたちよりも更に短く、太腿なんて丸出し状態。
そんな葉山さんを見上げれば、どんな光景かは安易に想像できる。
「……お前の方が乗り気じゃねぇか」
「黙れ煩い見付かる」
呆れたような正行に視線など向けてる余裕は無い。
徐々に近付く足音に、ボクの鼓動は速まるだけだった。
「今度はちゃんとするよぉ」
「紗英の今度はアテにならないんだけどぉ?」
来た。
瞬きを堪えて、頭を上げた。
「おおぅ………」