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×アリエナイカノジョ×
第3章 ホントの一コマ
 
 心配な顔をする彼女に罪悪感が芽生えた。

 いくら人気が無いトコでも、目の前のムチムチした彼女を襲うなんて勇気は無い。

 いつもやってるエロゲーみたいな展開なんて起こりっこない。

 此処は居なくなって貰うしか無かった。

「もしかしたら…スカートでも捲ってくれれば治まるかと………」

 そんな訳ある筈が無い。

 これで怒って居なくなってくれればこっちのもの。

 万が一に備えて、ビンタの一つでも貰う覚悟を決めた。

「………?」

 来ない。

 決めた筈なのに、衝撃が頬に来ない。

 ギュッと閉じていた目を少し開けてみた。

 目が合った。

 キョトンとした顔も可愛い。

 そんな事を思ってる場合じゃなかった。

「なぁんだ…それならぁ……」

「へっ?」

 いやいやいや。

 そこは信じるトコじゃないでしょ。

 そう思ったのも束の間だった。

「はい」

「ぶっ!」
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