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第1章 こんな一コマ

　
　険悪な関係に思われそうだけど仲は悪くない。

　寧ろ、あの娘とは長い付き合い。

　男好きのする顔立ちに、モデルの様なプロポーション。

　同級生とは思えない、オンナの色香が立ち籠めてる。

　アタシがあの娘に勝ててるのは、身長と勉強くらい。

　ちびっ子のくせに、やけに自己主張しているあのおっぱいが時折憎らしく感じる。

「………」

　また視線が突き刺さった。

　思っただけなのに、『ちび』の言葉にやたら反応が良い。

　頻繁にあるから、読心術でも持ってるかと疑いたくなる。

　笑って誤魔化されたけど、今みたいな反応を見せられると怪しすぎる。

「………で、前に出てやってみろ」

「はぁい」

　嬉しそうにアニメ声で返事をして、黒板に向かうあの娘。

　相変わらず、スカートが短い。

　ムチムチした太腿だけじゃ無くて、お尻まで見えそう。

「…ちびっ子のくせに……イタっ」

　思わず口に出た瞬間、チョークが飛んできた。


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