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×アリエナイカノジョ×
第1章 こんな一コマ
「全く…どんなコントロールしてんのよ」
「…悪いのは美穂ちゃんじゃない」
唇を尖らせて、おでこを撫でている美穂ちゃんを睨む。
「はいはい、アタシが悪うございましたぁ。ごめんねー」
キッと睨み付けてるはずなのに、ニコニコしながら頭を撫でてくる。
「絶対…悪いと思ってないでしょ………」
完全に棒読みだった。
「睨んだトコでアンタは怖くないんだから止しなさいって」
更には語尾に『(笑)』でも付けそうに、笑みを浮かべながらずっと撫でてくる。
「うぅむ………」
頭一つ分くらいの身長差。
小麦色の美少女に良いようにあしらわれてるとしか思えなくなってきた。
スラリとした体型に、ショートヘアの活発なイメージを持たせる。
人当たりも良い性格に、何かと気に掛けてくれる美穂ちゃん。
周りからも、二人一緒に居ると姉妹のようだと言われている。
美穂ちゃんに勝ててるのはおっぱいの大きさくらいだと思ったら、何だか気分が萎えてきた。
「なぁに、静かになってんのよっ。ほらっ」