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×アリエナイカノジョ×
第3章 ホントの一コマ
 
「あぁんっ」

 男子は細身なのに、簡単にクルッとカラダを反転させられた。

「こうすれば…治まるかも……」

 相変わらず表情は長い前髪で分からない。

 それでも、吐息は荒くて苦しそう。

「ホントにぃ?」

 男子の前に跪いて上目に見ると、コクコクと頷いてくる。

 頑なに保健室に行くのを嫌がる男子。

 きっと、余程保健室がイヤに違いない。

 紗英がどうにかしてあげないといけない使命感が生まれてた。

 乗り掛かった船から降りるなんて考えてもいない。

 見上げていれば、ジィーッとファスナーが降りる音。

 その音に釣られて、視線を戻すとドキッと胸が高鳴る。

「んはぁ……すご…い………」

 思わず呟いた。

 具合が悪いのに、ギンギンに勃ったモノがあった。

 血管が浮かび上がっている。

 先っぽからジワッと汁が滲んでる。

 知られていない前の彼氏よりも立派なモノ。

 そんなのを突き出されると、子宮の疼きがどんどん強くなっていく。
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