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×アリエナイカノジョ×
第1章 こんな一コマ
右手を引かれて、そそくさと歩かされる。
「う、うん。お姉ちゃん」
「は、はあ? アンタ…大丈夫?」
うっかり口が滑った。
顔を覗き込まれる程に心配された。
「じょ、冗談だよっ」
間近で見る美穂ちゃんの小顔。
目尻にホクロもあったりして、やっぱり美人系。
性格も良いし綺麗だし、おっぱいだってそれなりにあるのに何で彼氏が出来ないのか不思議。
「………」
睨まれた。
もしや、読心術を取得しているのかもしれない。
「は、早く行こっ」
何か言われる前に、今度は美穂ちゃんの腕を引っ張って先を急いだ。
「…覚えてなさいよぉ」
ぼそっと言ったのが聞こえてきたけど、何も聞いてない。
聞こえてない。
「ほらほらぁっ」
遂には美穂ちゃんの腕を離して、ササッと先を急いだ。
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