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×アリエナイカノジョ×
第1章 こんな一コマ
「あっ。ちょ、待ちな………」
何か言ってやろうと思ったら、さっさと先を急がれた。
何か言われると勘付かれたに違いない。
勘の良いヤツめ。
仕方ないから、何か言う前に小柄な体の後を追った。
「って…えっ?」
前をせかせかと歩く紗英の思い切り短いスカート。
裾がヒラヒラと舞い上がってる。
気のせいだと思いたい。
「何してるのぉ?」
顔だけ振り返って歩き続けている。
「あ…う、うん」
返事はしても、アタシの視線は一点に釘付け。
また、ピラッと舞い上がる紗英のスカート。
うん、見間違いじゃなかった。
「紗英…アンタ………」
「ん? 美穂ちゃん、なに?」
今度は立ち止まる紗英に、頬を引き攣らせて話し掛けた。
「あ、アンタ……。その…くそ短いスカートの下………」
「んん?」
アタシが言いたい事が分からないのか、小首を傾げている。
いちいち、仕草が可愛らしい。
でも、今はそんな事を考えてる場合じゃない。
ゴクリと一つ喉を鳴らして口を開いた。
「アンタ……パンツ…穿いてる?」