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×アリエナイカノジョ×
第5章 カノジョたちの一コマ
【紗英 View】
戻ったら美穂ちゃんに睨まれた。
テーブルの下で脚をゲシゲシ蹴られた。
「なんでぇ?」
思わず涙目。
「自分の胸に訊いてみなさい」
「えっ? おっぱい?」
ジト目を向けられて、おっぱいを持ち上げてみる。
「ブフッ」
隣から薄井くんの吹き出す声が聞こえる。
「あっ…」
ボタンが弾けて飛んでいった。
「マジか………」
土佐くんの呟き。
「ブハァッ………」
チラ見した薄井くんの鼻から大量の赤い液体。
「チッチッチッ………」
美穂ちゃんの突き刺す視線に連続の舌打ち。
「んん?」
おっぱいはいつもと変わらなかった。
「アンタ…イヤミでしょ?」
「へ?」
「い、いやぁ……。葉山さん…有難う」
何故か土佐くんからお礼を言われた。
視線は紗英のおっぱい。
「………うぁ………」
顔が熱くなった。
まさか持ち上げすぎて、谷間が思い切りこんにちはしてるとは思わなかった。