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×アリエナイカノジョ×
第6章 ホンネの一コマ
 
 おっぱいの谷間が気になるのも仕方ない。

 ボタンが無くなって、二個ほど外れた胸元。

 半分までとはいかないまでも、それなりに出ちゃってる。

 美穂ちゃんの痴女なんて言葉が頭を過ぎるけど、これは仕方ない。

 閉められないんだから仕方ない。

 仕方ないったら仕方ない。

 ちょっとドキドキしてるけど気のせい。

 薄井くんの視線にドキドキなんてしてない。

「あ、あのっ」

「うひゃっ!?」

「えっ? えっ!?」

 いきなり声を掛けられたから、思わずヘンな声が出た。

「な、なに?」

 取り繕うように話を進めなきゃと言葉を吐き出した。

「あ、あの…ぼ、ボク……ずっと………」

「う、うん………」

 思わず足が止まる。

 顔を赤くして詰まりながらも言葉を吐き出してくる。

 頑張って口を開こうとしている薄井くんを見て、何故だかドキッと胸が高鳴った。

 それとも、未だにおっぱいをジッと見られているせいなのか分からない。
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