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×アリエナイカノジョ×
第6章 ホンネの一コマ
 
 赤だった。

 疲労している葉山さんを前にして不謹慎だと分かっている。

 両膝を立てて座っている葉山さん。

 只でさえ、いつもギリギリの短いスカート。

 それが捲れて、少し開いた脚の間から赤いショーツが見えていた。

 見ちゃイケないと分かっていても目が離せない。

 見えていると気付いていないのか、葉山さんは俯いた儘だった。

 走った衝動からか、ブラウスのボタンも更に外れている。

 大きい葉山さんの胸がさっきまでよりも見えている。

 ブラジャーをしていないかのように、深い谷間だけが覗く。

 見ちゃイケない。

 何度思っても、葉山さんの煽情的な姿から目が離せない。

 ブラウスの胸元から、今にも溢れ出そうな大きい胸。

 脚の間から狭い面積を隠しているだけの赤いショーツ。

「…ゴクッ………」

 ダメなのに喉が鳴る。

 鼻の奥が熱くなってくる。

「…はぁ…はぁ……ねぇ………」
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