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パズル
第13章 別離

「恐らく、過失の割合は比ではないでしょう。ただ、こちらの状況もあるので、危険運転致死傷の適用は難しいかと。恐らく、業務上過失致死若しくは過失運転致死になる可能性が高く、被疑者死亡で書類送検になるだろうという話でした」
「どちらの遺族も…救われませんね…」
課長の言葉に、お父さんが頷いた。
「娘を殺された、という思いもある一方で、相手も責めきれない…これが、無免許や飲酒運転ならもっと憎めたのか、憎めたとしても娘は帰ってこない。余計居た堪れないのか…」
お父さんの言葉に課長が
「あ、あれ?幸村くんの、お父さん、ですよね?」
「正確には、彼の妻の父親ですが、彼のことも息子と思っております。」
「あ、そうなんですか。すみません、話の腰を折りました。」
「いいえ。」
「どちらの遺族も…救われませんね…」
課長の言葉に、お父さんが頷いた。
「娘を殺された、という思いもある一方で、相手も責めきれない…これが、無免許や飲酒運転ならもっと憎めたのか、憎めたとしても娘は帰ってこない。余計居た堪れないのか…」
お父さんの言葉に課長が
「あ、あれ?幸村くんの、お父さん、ですよね?」
「正確には、彼の妻の父親ですが、彼のことも息子と思っております。」
「あ、そうなんですか。すみません、話の腰を折りました。」
「いいえ。」

