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第17章 深谷 昌幸の苦悩

夜、晃一を引き取りに行った時にお母さんの予定を確認する。

「月末は土曜日朝から出かけるからできればそれ以外の週がいいかしら、夜迎えに来てくれるなら金曜は別に大丈夫なんだけど。」

と言われ、そのまま深谷に返信する。

結局来週の金曜に決まった。

約束の金曜日
19時過ぎに仕事を切り上げ、決めた店に向かう。

深谷はまだ来てなくて、2人と伝え、カウンターに座った。
飲み物はツレが来たら生中2つ持ってきて、と伝え、適当にツマミを頼む。造りの盛り合わせ、唐揚げ、冷奴と豚キムチを注文した。

そこに、深谷がやって来る。

「お待たせ。」

「言うほど待ってないよ。ツマミは適当に頼んどいた。生中でいいよな？」

「うん、ありがとう。」

深谷が座ると店員がおしぼりを持ってきて、

「生中お持ちしてよろしいですか？」

と言われ、2人で頷いた。