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パズル
第20章 独白
「数年は母と2人暮らしでした。母は、昼も夜も働いて、あんまり家にいませんでした。寂しかったけど、我儘言っちゃダメって思ってたから、殆ど1人で過ごしてました。
でも、4年生の時、母が再婚したんです。その相手は、最初は優しかったし、良かったんですけど、一緒に住むようになって数ヶ月で、会社が倒産して、無職になって。失業保険のある間も家でゴロゴロして、お酒ばっかり飲んでました。結局、再就職もしないまま、お母さんがまた働かないといけなくなって、私と2人なら、母子家庭の保障もあるのに、元気な父親が居るってだけでその手当も貰えなくなるし、結局お母さんの負担が増えただけ…喧嘩するとお母さんに手をあげるようになって、それが、徐々に私にも…それに、その、殴ったりだけじゃなく、その…」
「…まさか、性的な…?」
言葉を濁す清美ちゃんに、俺はゴクリと息を飲んだ。
清美ちゃんは、小さく頷く。
でも、4年生の時、母が再婚したんです。その相手は、最初は優しかったし、良かったんですけど、一緒に住むようになって数ヶ月で、会社が倒産して、無職になって。失業保険のある間も家でゴロゴロして、お酒ばっかり飲んでました。結局、再就職もしないまま、お母さんがまた働かないといけなくなって、私と2人なら、母子家庭の保障もあるのに、元気な父親が居るってだけでその手当も貰えなくなるし、結局お母さんの負担が増えただけ…喧嘩するとお母さんに手をあげるようになって、それが、徐々に私にも…それに、その、殴ったりだけじゃなく、その…」
「…まさか、性的な…?」
言葉を濁す清美ちゃんに、俺はゴクリと息を飲んだ。
清美ちゃんは、小さく頷く。