この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
パズル
第20章 独白
「未遂ですけど。殴られて、転んだ私を見て、そのまま覆いかぶさってきて、服を破られました…」
「…で?」
「私が叫んだのと、ちょうどお母さんが帰ってきたのとで、結局、襲われはしませんでしたけど、お母さんは私を連れて北海道の実家に帰ったんです。…北海道には、お爺ちゃんとお婆ちゃんが居て、お母さんの実家もあります。でも、家は古いし、あちこち傷んでて、リフォームとかするにも結構な費用が掛かるし、諦めてて。でも行くとこないのでそこにいたんですけど…」
「…北海道かぁ…旅行で行くにはいいけど、整備の要る古い家で冬とかキツいだろうなぁ…」
清美ちゃんは頷く。
「北海道でも、都市部ではなくて結構辺鄙なトコなんで、私馴染めなくて。そうこうしてるうちに、アイツが追いかけて来て…」
アイツってのが、そのお母さんの再婚相手か…
「お母さんのこと、探し回っていろんな人に聞いて調べたみたいで…
ウチにやってきて、お母さんを思いっきり殴って…お母さんの頭が、家具の角に当たって、亡くなりました…」
「それってDVで殺されたってこと⁉︎」
俺は思わず口を手で覆う。
「…で?」
「私が叫んだのと、ちょうどお母さんが帰ってきたのとで、結局、襲われはしませんでしたけど、お母さんは私を連れて北海道の実家に帰ったんです。…北海道には、お爺ちゃんとお婆ちゃんが居て、お母さんの実家もあります。でも、家は古いし、あちこち傷んでて、リフォームとかするにも結構な費用が掛かるし、諦めてて。でも行くとこないのでそこにいたんですけど…」
「…北海道かぁ…旅行で行くにはいいけど、整備の要る古い家で冬とかキツいだろうなぁ…」
清美ちゃんは頷く。
「北海道でも、都市部ではなくて結構辺鄙なトコなんで、私馴染めなくて。そうこうしてるうちに、アイツが追いかけて来て…」
アイツってのが、そのお母さんの再婚相手か…
「お母さんのこと、探し回っていろんな人に聞いて調べたみたいで…
ウチにやってきて、お母さんを思いっきり殴って…お母さんの頭が、家具の角に当たって、亡くなりました…」
「それってDVで殺されたってこと⁉︎」
俺は思わず口を手で覆う。