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パズル
第20章 独白

「清美ちゃんは…その場に、いたの…?」
清美ちゃんはふるふるとかぶりを振る。
「私が学校に行ってる間です。お爺ちゃんが近所に助けを求めて、話した内容と、殺す気なんか無かった、って取り乱してる男がいたって警察から聞きました…」
よかった、なんてお世辞にも言えないけど、目の前で母親が殺される所を見てなかったことだけが、せめてもの救いだな…
「お婆ちゃんは、目の前で娘が殺されたの見ちゃって、ショックで心臓発作起こして。病院に運ばれたけど、亡くなりました。お爺ちゃんも、もういません…」
「で…犯人…ってか、その、そいつは…?」
「捕まりましたよ。でも殺人じゃないから。傷害致死だから、もうすぐ出てくると思います。それが、私が中2の時。私は、北海道にいたかったわけじゃないし、北海道の刑務所には、あいつがいるし。出てきたら逆恨みで私も狙われるかもしれないし、お爺ちゃんが少しでも住み慣れた大阪に帰ったほうがいいって、代理で保険金の手続きとか、全部してくれて、大阪で中学校通えるようにしてくれたんで、帰ってきて、施設から学校に通って、高校は、お母さんの保険金で寮のあるトコに入ったんですが、卒業したら、施設も18までしか居られないし、それからは、友達の家で居候です。」
清美ちゃんはふるふるとかぶりを振る。
「私が学校に行ってる間です。お爺ちゃんが近所に助けを求めて、話した内容と、殺す気なんか無かった、って取り乱してる男がいたって警察から聞きました…」
よかった、なんてお世辞にも言えないけど、目の前で母親が殺される所を見てなかったことだけが、せめてもの救いだな…
「お婆ちゃんは、目の前で娘が殺されたの見ちゃって、ショックで心臓発作起こして。病院に運ばれたけど、亡くなりました。お爺ちゃんも、もういません…」
「で…犯人…ってか、その、そいつは…?」
「捕まりましたよ。でも殺人じゃないから。傷害致死だから、もうすぐ出てくると思います。それが、私が中2の時。私は、北海道にいたかったわけじゃないし、北海道の刑務所には、あいつがいるし。出てきたら逆恨みで私も狙われるかもしれないし、お爺ちゃんが少しでも住み慣れた大阪に帰ったほうがいいって、代理で保険金の手続きとか、全部してくれて、大阪で中学校通えるようにしてくれたんで、帰ってきて、施設から学校に通って、高校は、お母さんの保険金で寮のあるトコに入ったんですが、卒業したら、施設も18までしか居られないし、それからは、友達の家で居候です。」

