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第20章 独白

「その、保険金の残りで、部屋を借りる、とかはしなかったの？友達の家で居候って、結構大変じゃない…？」

「高校の同級生で、私の境遇に同情して、親を説得してくれたコが居るんです。もちろんずっと世話になりっぱなしって訳には行かないし、いつかは出るつもりでしたけど…未成年じゃ身元保証人がいないと不動産契約も出来なくて。そうこうしてるうちに妊娠が判って、昌幸さんが結婚しようって言ってくれて…」

話の内容がヘビーすぎて、一瞬聞き流しそうになったけど、聞き捨てならない事聞いたよな？今。

そもそも事件から何年経ってるかとかは言ってないし…

「…え？…ちょ、ちょっと待って⁉︎今…未成年って言った…⁉︎」

「はい？」

「清美ちゃんて、いくつなの？」

「誕生日が来たら、19になります、けど？」

「…まだ、18…歳…⁉︎」

顔立ちが幼いだけじゃなかったのかぁ！

「そうですけど？」

「…あの、さぁ…深谷から…付き合って2年くらいって、聞いてたんだけど…」