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パズル
第20章 独白
「昌幸さん、声が震えてたけど、嫌がってるんだから、止めてあげて下さい、警察行きましょう、って、痴漢の手掴んでハッキリ言ってくれて。私、その、襲われかけてから、40代くらいの男性が苦手で…声も出なかったから、すごく嬉しかったし、昌幸さんが神様みたいに見えました…
結局、昌幸さんも会社遅刻して、痴漢と私と一緒に警察行って、処理に付き合ってくれて。
その後、お礼が言いたくて、少し公園で喋ってたら、昌幸さんが、急にポロポロ泣きだして。『俺、何度も君が痴漢に遭ってるの見てたのに、意気地がないから、中々声掛けられなくて…ゴメンね、怖かったよね、本当はもっと早くに助けてあげたかったんだ』って…誰も助けてくれない中、震えながら助けてくれた、たった一人の大人だったのに、それだけでも充分有り難いのに、それまで出来なかったことを泣きながら謝られて、私、その瞬間にこの人しか居ないって、思ったんです…」
…それは…すごく深谷らしい、と思った。
昔、松木たちにからかわれた俺に、自分は参加もしてないし、全然悪くないのに、助け船を出せなくてゴメン、って謝ってきた深谷を思い出した。
結局、昌幸さんも会社遅刻して、痴漢と私と一緒に警察行って、処理に付き合ってくれて。
その後、お礼が言いたくて、少し公園で喋ってたら、昌幸さんが、急にポロポロ泣きだして。『俺、何度も君が痴漢に遭ってるの見てたのに、意気地がないから、中々声掛けられなくて…ゴメンね、怖かったよね、本当はもっと早くに助けてあげたかったんだ』って…誰も助けてくれない中、震えながら助けてくれた、たった一人の大人だったのに、それだけでも充分有り難いのに、それまで出来なかったことを泣きながら謝られて、私、その瞬間にこの人しか居ないって、思ったんです…」
…それは…すごく深谷らしい、と思った。
昔、松木たちにからかわれた俺に、自分は参加もしてないし、全然悪くないのに、助け船を出せなくてゴメン、って謝ってきた深谷を思い出した。