この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
パズル
第21章 欠けたパズル
「夏休みの間に、入籍して、バイトに明け暮れて、後期の授業が始まって、その友達グループに、結婚したからもう遊べないって、言ったら、皆に笑われた。正直に認めて結婚するなんてバカだって。自分の事はその通りだし、何言われても平気だったけど、彼女のこと言われんのだけはガマン出来なくて。その時に初めて、あぁ、もうこいつらとは住む世界が違うんだ、ってわかって、自分から離れた。その時、深谷だけが、助けられなくてゴメン、って謝ってきて。清美ちゃんと同じ。アイツだけが解ってくれた。俺はアイツを助けようなんて思わなかったのに、そんな俺を、アイツだけが助けようと思ってくれた。それからは、アイツとしかつるまなくなった。…アイツは、人一倍感受性が強くて、ヒトの痛みを解ってやれるんだ。けど、度胸があるわけでもないから、すぐに助けてやれない自分に苛立って、葛藤して、泣いたりもする。でもさぁ、ヒトの痛みの為に泣いてやれるって、凄いことだよなぁ…アイツは今でも、俺の自慢の親友。」

清美ちゃんが、泣いていた。俺も、目頭が熱くなる。俺たちは2人とも、家族を亡くして、1人になって、共に生きたい伴侶と出会えて、希望を持って、幸せになろうと歩きかけたとこで、また遺された者同士、だ…俺には晃一が、清美ちゃんにはお腹の子が居て、そんなトコまでソックリだ。

そんな、足りずの人間同士で支え合うのも悪くない…そう思った。
/227ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ