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パズル
第21章 欠けたパズル
「2回目の結婚記念日に、食事に行く途中に事故って、俺も怪我したけど、嫁は亡くなった。俺にも過失はあったのに、嫁の家族は誰ひとり俺を責めなかった。俺も、被害者のひとりだって、一緒に悲しんでくれた。今でも支えてくれてるし、頼りっぱなし。実の親子じゃないのに、息子として扱ってくれるんだ。」
「いい、ご両親なんですね…きっと、奥様も素敵な人なんでしょうね…」
「過去形じゃないんだね…」
「好きな人の事って、過去のものにしたくないかな、って…私にとって昌幸さんは、そういう存在なので。」
「ありがとう。…そろそろ送って行くけど、嫁の実家に、子供迎えに行かないといけないんだ…駅はどこなの?」
「阪急の、蛍池(ほたるがいけ)です」
「あ、なら俺は阪急の豊中だから近いわ。車で送るから、乗って。あと、嫁の荷物整理して、部屋が空いたら連絡するから、連絡先交換しよう」
俺が携帯を出すと、清美ちゃんも出してきて、連絡先を交換する。
「….ありがとう、ございます…」
車に乗って、喋りながら豊中方面へ向かう。
「引越しの日、俺が迎えに行ったほうがいいかな?」
清美ちゃんは首を振って笑う。
「いえ、キャリーケースとバッグで収まるので、電車でも大丈夫ですよ?」
「いい、ご両親なんですね…きっと、奥様も素敵な人なんでしょうね…」
「過去形じゃないんだね…」
「好きな人の事って、過去のものにしたくないかな、って…私にとって昌幸さんは、そういう存在なので。」
「ありがとう。…そろそろ送って行くけど、嫁の実家に、子供迎えに行かないといけないんだ…駅はどこなの?」
「阪急の、蛍池(ほたるがいけ)です」
「あ、なら俺は阪急の豊中だから近いわ。車で送るから、乗って。あと、嫁の荷物整理して、部屋が空いたら連絡するから、連絡先交換しよう」
俺が携帯を出すと、清美ちゃんも出してきて、連絡先を交換する。
「….ありがとう、ございます…」
車に乗って、喋りながら豊中方面へ向かう。
「引越しの日、俺が迎えに行ったほうがいいかな?」
清美ちゃんは首を振って笑う。
「いえ、キャリーケースとバッグで収まるので、電車でも大丈夫ですよ?」